GEO

こんにちは! 1年デザイナの江辺です。

春休みも折り返しを迎えた頃ですが、

みなさんどのようにお過ごしですか。

 

ぼくはこの春すさまじく趣味に走っています!

と、いうのも映画です。

 

 

去年の12月だったでしょうか。

いまだ玩具の問屋街が建ち並び、

下町情緒の香りがぷんすかする、ぼくの住む台東区蔵前に

深夜の1時までこうこうと灯りをともす

レンタルビデオショップ「GEO」がオープンしたんですね。

 

眩しすぎる「GEO」のネオンの輝きに、

蔵前町民はびっくりぎょうてん。

さらにぼくを顔面蒼白、内股ガクブルにさせたのは、

「レンタル1週間50円」の、

黄色いのぼり旗でした―――

 

その日を境にぼくは憑りつかれたように映画を観つづけました。

インドア魂が爆発し、こたつと友達を超えて親友になり、

観終わったDVDケースをぐしゃぐしゃと重ねました。

「アンタ、ヤスミ。ショッキ、ヨロシク」

母の言葉も右から左でした。

右手にはリモコンを持ち、左手にはカフェインが採れるなにかを持ちました。

深夜になると自転車を漕ぎ、夜風に震えて返却を済ませ、

またにこにこしながら品定めし、そしてにやにやしながら帰宅の途につきました。

なにもない日には太陽が一番元気な時間にふとんにもぐりました。

まさにくそみたいな生活です。

世間様には恥ずかしくて顔向けできない生活です。

しかしそんな映画にまみれた生活も、

GEO」店員の「あっ、26日でキャンペーン終了っす」の

一声でとつぜんの終わりを迎えたのでした―――

 

 

数えてみれば、2か月強で計52本の映画を借りていました。

観れずに返してしまった映画も何本かありました。

記録を取っていなかったらなにを借りたかさえ覚えていないかもしれません。

見境なしの卑劣極まりない鑑賞態度です。

それなのに。それなのにぼくが思う名作の映画は

それぞれニュアンスの違う感動を与えてくれました。

背中が痺れたり、心臓がバクバクしたり、鼻腔がツンとしたりするんです。

「観れて良かった」と思う映画にも出会えました。

得たものは多く、代わりに失ったものも多かったです。

毛穴が目立ち始めました。体重が3キロ減りました。

 

「もう50円じゃ借りられないんだ…」そう思うと奥歯がカチカチ鳴り出しそうです。

いまぼくは、魂が抜けたようにお雛様を見つめています。

GEO」は! 「GEO」はぼくに何がしたかったんでしょうか!!